美容医療の下調べ

脂肪吸引で失敗が怖い? 学会が名前つきで挙げたもの

公開 ・ 最終更新 ・ ワグミコンサルティング 代表

脂肪吸引(体)について考えている場面

脂肪吸引を受けようか迷っていて、失敗の話が気になっている人に向けた記事です。この施術の質問 201 件のうち、29 件が「失敗・修正・後悔」でした。2026 年 9 月に、編集部が学会と国の資料を開きました。

カウンセリングに向けて、ここだけ押さえておくと話が早くなります。学会は「無理をしないことが重要」と書いていて、これは量を増やす方向の説明とは逆の考え方です。

「失敗」は 29 件あった

当サイトは、美容医療の質問を内容で分けて数えています。脂肪吸引では「適応・悩み相談」47 件、「ダウンタイム・腫れ」31 件に次いで、「失敗・修正・後悔」が 29 件で 3 位という結果でした。この手術については日本形成外科学会が一般向けの解説を出していて、契約前に目を通しておくとカウンセリングで聞くことが具体的になります。

内訳は脂肪吸引のデータページに、休む日数は脂肪吸引は何日休むかの記事にあります。

資料が名前つきで挙げているもの

日本形成外科学会の解説に、この一文があります。

感染や血管塞栓症、内臓の破損、漿液腫、知覚異常などが報告されています

国民生活センターが出している「国民生活」の連載は、重いものとして次を挙げました。

  • 肺塞栓
  • 出血
  • 臓器の損傷
  • 感染
  • 手術中の麻酔のトラブル

同じ連載は、よくあるトラブルとして、たるみ、凸凹、取り残し、お尻の下垂を挙げています。吸う場所の設計(デザイン)を間違うと、太ももを吸ったあとにお尻が下がることがある、とも書かれていました。

いずれも名前がはっきりしているので、カウンセリングでは「これらについてどう説明しますか」とそのまま聞けます。

一度に大量に取ると危険が高まる

学会は量についても書いていて、一度にたくさん吸い出すと出血が増えてトラブルの危険が高くなるため、無理をしないことが大事だとしています。これは、たくさん取ったほうが効果が出るという説明とは逆の考え方です。

量を増やす方向の説明を受けたら、何を根拠にそう言っているのかを聞いてみてください。そもそも何のための手術かは脂肪吸引で痩せるかの記事にまとめています。

契約した後でも使える 8 日間

美容医療は、特定商取引法の政令が指定した 7 つのサービスの 1 つです。対象になるのは、期間が 1 か月を超えて、金額が 5 万円を超える契約。その場合、次のことが決まっています。

  • 契約の前と後に、決まったことを書いた書面を渡す義務がクリニック側にある
  • その書面に、クーリング・オフと途中でやめるときのことを書く義務がある
  • 契約書面を受け取った日から数えて 8 日以内なら、書面かメールなどで契約をやめられる
  • 事実と違うことを言われたり、脅されたりしてやめなかった場合は、8 日を過ぎてもやめられる

ただし、対象になるやり方は 5 つに限られています。公式の解説が例に挙げているのは、次のものです。

  • 脱毛(レーザー、針)
  • しみ・ほくろの除去、皮膚の活性化(レーザー、超音波、ケミカルピーリング、高周波)
  • しわ・たるみの軽減(薬剤の使用、または糸の挿入)
  • 脂肪の減少(レーザー、超音波、脂肪溶解注射、冷やす機器)
  • 歯の漂白(漂白剤を塗る)

切る手術は、この 5 つの中に出てきません。

対象の契約なら、書面にクーリング・オフを書く義務があります。書いていなければ、8 日の数え始めが来ません。その間はやめられます。書面に見当たらないときは、その場で「この契約はクーリング・オフの対象ですか」と聞いてください。答えがはっきりしなければ、消費者ホットライン(188)に相談できます。

公式の解説が「脂肪の減少」の例に挙げているのは、レーザーや超音波の機器、脂肪溶解注射、冷やす機器です。吸引する手術が対象に入るかどうかは、当サイトでは判断しません。契約書面を受け取ったら、その場で 8 日間の記載があるかを確認してください。

この数字の読み方

この 29 件は、脂肪吸引についての質問 201 件を内容で分けて「失敗・修正・後悔」に入った数です。「29 人が後悔した」という意味ではありません。失敗が怖くて聞いている人や、修正のやり方を聞いている人も同じ枠に入ります。取り違えも含みます。数え方はこのサイトのデータに書きました。

本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。

よくある質問

脂肪吸引で重いトラブルはありますか
日本形成外科学会は、感染や血管塞栓症、内臓の破損、漿液腫、知覚異常などが報告されていると書いています。国民生活センターの連載は、重いものとして肺塞栓、出血、臓器損傷、感染、麻酔のトラブルを挙げています。カウンセリングでは、これらについてどう説明されるか聞いておくと安心です。
たくさん取ったほうが効果が出ますか
学会は、一度に大量に吸引すると出血量が増えて合併症の危険が高くなるため、無理をしないことが大事だと書いています。量を増やす方向の説明を受けたら、何を根拠にそう言っているのかを聞いてみてください。
凸凹になることはありますか
国民生活センターの連載は、よくあるトラブルとしてたるみ、凸凹、取り残し、お尻の下垂を挙げています。起きる割合を示した公的な資料は見つかりませんでした。修正できるかどうかもクリニックによります。やり直しの費用と条件を、契約の前に書面で確かめてください。

出典・確認日