美容医療の下調べ

顔の脂肪吸引は元に戻る? 公的な資料が触れていないところ

公開 ・ 最終更新 ・ ワグミコンサルティング 代表

脂肪吸引(顔)について考えている場面

顔の脂肪を取ろうか迷っている人に向けた記事です。バッカルファットやジョールファットの除去を含みます。この施術の質問 128 件のうち、効果や持ちについての質問が 20 件でした。2026 年 9 月に、編集部が学会と国の資料を当たりました。

先に結論です。顔の脂肪吸引だけを名指しした資料は見つかりませんでしたが、吸引部位としては頬や頚部が挙がっています。

頬や頚部は挙がっているが、顔専用の記述ではない

日本形成外科学会の解説は、脂肪吸引を「体重減少を目的とした痩身のための方法ではありません」と書いており、吸引できる部位として頬部や頚部も挙げています。起こりうることとして、感染、血管塞栓症、内臓の破損、漿液腫、知覚異常を挙げていますが、この一覧は顔と体を分けて書かれたものではありません。

国民生活センターの連載も同じです。脂肪吸引は全身を細くする手段ではなく、部分的に脂肪を落とすときや輪郭をつくるときに使う、という説明でした。適した部位の最初には顎下を挙げていますが、顔を別に取り上げてはおらず、体の脂肪吸引と同じ枠で語られています。

バッカルファットやジョールファットという言葉を使った学会や国の資料には、行き当たりませんでした。探し方を変えても出てこなかった、という以上のことは言えず、見つからないことが無いことの証明にもなりません。この言葉が出てきた場面では、根拠になっている資料をその場で尋ねると、説明の出どころが分かります。

学会の指針が扱っているのは、別の施術

5 つの学会が一緒に作った美容医療診療指針は、顔のシワやタルミについて、機器での治療、フィラー、ボツリヌス、PRP、スレッドリフトを扱っています。顔への脂肪注入も、顔の脂肪吸引も、この指針が検討した課題には入っておらず、空白のままです。

顔の脂肪吸引について、比べるための公的な基準は見当たりません。その状態で説明を受けることになります。

回復にかかる期間だけは書かれている

期間の記載はあります。国民生活センターの連載は、脂肪吸引のあとについて腫れや内出血が 1〜2 週間くらい、そのあとの硬さは長いと数か月に及ぶ、としています。当サイトが集めた顔の脂肪吸引の日数は 11 件で、真ん中は 7 日でした。

資料が無い領域では、説明の根拠がどこにあるかを一つだけ確かめておくと、あとの比較がぶれません。「取った脂肪は戻らない」と説明されたときに、その根拠になる資料を見せてもらえるかどうかが目安になります。内訳は顔の脂肪吸引のデータページ、数え方はこのサイトのデータにあります。

本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。

よくある質問

顔の脂肪吸引の効果は戻りますか
当サイトが当たった範囲では、顔の脂肪吸引の持続やリバウンドについて書いた学会や国の資料は見つかりませんでした。体の脂肪吸引についても持続の記載はなく、この点は数字ではなく、担当医がどう説明するかを比べる部分になります。
バッカルファット除去について学会や国の資料はありますか
当サイトは見つけられませんでした。バッカルファットやジョールファットを名指しした学会・公的機関の資料には行き当たっていません。この領域は公的な指針が薄い領域なので、説明の根拠を早い段階で尋ねておくと、あとの比較がしやすくなります。
顔と体で危険度は違いますか
この集計からは比べられません。日本形成外科学会は脂肪吸引全般の合併症として感染、血管塞栓症、内臓の破損、漿液腫、知覚異常を挙げていますが、顔と体を分けた記載ではありません。

出典・確認日