唇や口角に何か入れようか迷っている人に向けた記事です。当サイトに集まった口元の質問 137 件のうち、20 件が「どれくらいもつの」でした。ただ、その手前に分かれ道があります。同じ口元でも、使う薬によって「国が認めた使い方かどうか」が変わるからです。2026 年 9 月に、編集部が公式の説明書(添付文書)を開いて確かめました。
先に結論です。口角へのボトックスは、国が認めた効き目の一覧に入っていません。
ボトックスが認められているのは、眉間・目尻・エラだけ
美容用の「ボトックスビスタ注用」で認められているのは、次の 2 つです。製造販売はアッヴィ合同会社です。
- 65 歳未満の成人の、眉間または目尻の表情皺
- 65 歳未満の成人の、咬筋膨隆(エラの張り)
治療用の「ボトックス注用」には、もっと多くの病名が載っています。
- 眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸
- 上肢痙縮、下肢痙縮、斜視、痙攣性発声障害
- 重度の原発性腋窩多汗症、過活動膀胱、神経因性膀胱
口角はありません。
どちらにも無いということは、口角への注射は「認められた範囲の外」の使い方になります。外で使うこと自体は、医師の判断で行われています。ただし、説明書に書かれたもちの目安は、そのまま当てはまりません。
唇のヒアルロン酸は、製品で扱いが変わる
「ジュビダームビスタ ボルベラ XC」は、唇をふっくらさせる目的が使用目的に入っています。一方で「レスチレン リド」の説明書には、こう書かれていました。
口唇、眼瞼への使用及び隆鼻術等の形状の変更を目的とした使用は本品の適応に含まれない
製品名で変わります。ここが分かれ目です。見落とせません。
同じ「唇にヒアルロン酸」でも、認められた使い方かどうかは製品で別れます。どちらの説明書にも、血管の中に入ってしまうと目が見えなくなったり脳卒中を起こしたりするおそれがある、という警告が入っています。
もつ期間は、どちらにも書かれていない
ヒアルロン酸の説明書に、もつ月数はありません。入れる場所や深さ、打ち方で変わる、とだけ書いてあります。ボトックスの美容用も同じです。月数の代わりにあるのは「3 か月以内の再投与は避けること」だけでした。
書いてありません。
もちの月数より先に、使う薬の名前と、それが認められた使い方かどうかを確認すべきです。ボトックスはボトックスのもちの記事、ヒアルロン酸はヒアルロン酸のもちの記事に詳しく書きました。件数の内訳は口角挙上・唇のデータページにあります。
本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。
