韓国など海外で受けようか迷っている人に向けた記事です。先に答えです。外務省は、韓国での美容整形のトラブルを名指しで書いています。そして、日本の救済制度が届く範囲は思ったより狭い。だから、何を使ったかの記録が効いてきます。
当サイトで「韓国」に触れた話は 264 件、質問は 151 件ありました。そのうち 22 件が「効果・持ち」についての質問です。2026 年 9 月に、編集部が外務省、PMDA、厚生労働省の資料を開きました。
外務省は、韓国の美容整形の相談を挙げている
外務省の海外安全ホームページにある韓国の安全対策基礎データ(2025 年 7 月 9 日更新)は、「その他のトラブル」の項で、美容整形手術をして後遺症や金銭面でトラブルになった相談、手術の結果意識不明の重体になった人の家族から滞在費や治療費の相談があったことを書いていました。医療免許のないまま外国人観光客にアートメイクを施術した者が検挙されている、という記述も。
同じページは、海外旅行保険に入っていないと治療費や入院費を帰国前に全額負担しなければならない場合があるとして、十分な補償のある保険をすすめています。詳しい備えは韓国で失敗したらの記事にまとめました。
日本の救済制度は、医療機器には届かない
医薬品で重い副作用が出たときの公的な仕組みに、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の医薬品副作用被害救済制度があります。条件は 3 つです。
- 対象は医薬品と再生医療等製品。医療機器は入らない
- 添付文書どおりなど、適正に使ったのに起きた副作用であること
- 入院治療が必要な程度の被害であること
ヒアルロン酸の注入材は医療機器なので、国内で承認された製品でも対象外です。承認された薬でも、承認と違う目的で使えば外れることがあります。PMDA も「美容医療に使用される医薬品の中には、救済制度の対象にならないものがあります」と書いていました。
海外で受けた施術に使えるかは当サイトでは確かめられていないので、PMDA の救済制度相談窓口(0120-149-931、平日 9〜17 時)で聞いてください。
効果の話より先に、名前を控える
厚生労働省の事例解説書(第 5 版)は、未承認の薬・機器や、承認と違う目的での使い方(適応外)をする治療を日本のクリニックが広告するとき、ウェブサイトなどに載せるべき 5 項目を挙げています。未承認であること、入手経路、国内の承認品の有無、海外での安全性の情報、救済制度の対象にならないこと。海外の医院には当てはまりませんが、自分で聞く項目としてそのまま使えます。
海外で受けるなら、使った薬や機器の名前と作っている会社を、その場で紙に控えてもらってください。帰国して日本の病院に相談するとき、役に立つのはこの記録です。記憶では足りません。日本で承認されたヒアルロン酸とボトックスの範囲は、ヒアルロン酸の記事とボトックスの記事に書きました。件数の内訳は韓国での施術のデータページにあります。「韓国」という言葉で集めた数なので、「韓国っぽい二重」のような話も混ざります。
本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。
