切開するフェイスリフトを考えていて、失敗の話が気になっている人に向けた記事です。この手術の質問 99 件のうち、18 件が「失敗・修正・後悔」でした。2026 年 9 月に、編集部が学会の資料を開き、カウンセリングで聞いておきたいことをまとめました。
先に結論です。日本形成外科学会が挙げているのは、顔の神経を傷つける可能性と、手術のあとの出血です。剥離する範囲が広いほど神経に近づくので、自分の場合どこまで剥離するのかを聞いてください。5 学会の研究班による指針には、切開リフトそのものの推奨度はありません。
「失敗」は 18 件あった
当サイトは、美容医療の質問を内容で分けて数えています。切開リフトでは「効果・持ち」が 22 件でいちばん多く、「失敗・修正・後悔」は 18 件でした。「適応・悩み相談」も同じ 18 件で、どちらも 2 番目に多い項目です。この手術については、日本形成外科学会が一般向けの解説を出しています。
内訳はフェイスリフトのデータページに、効果の話は切開リフトの効果の記事にあります。
学会が挙げているのは神経と出血
日本形成外科学会の解説は、起こりうることとして顔の神経を傷つける可能性と、手術のあとの出血を挙げています。耳の周りの感覚が一時的に鈍くなるが、数か月で戻るとも書かれていました。剥離範囲が広くなるほど神経の近くになり、傷つける可能性が高くなるとも記載されています。
この手術は範囲が広い。両方の耳の周りの皮膚を切って頬やこめかみをはがし、SMAS と呼ばれる薄い筋膜も引っ張ります。その分、神経に近い。カウンセリングでは、自分の場合どこまで剥離する計画なのかを聞いておくと、リスクの説明と実際の手術がつながります。
指針にあるのは、糸リフトとの比較だけ
5 学会の研究班がまとめた美容医療診療指針には、シワ・タルミの治療として、機器での治療、溶けるフィラー、溶けないフィラー、ボツリヌス、PRP、スレッドリフトの節があります。切開リフトそのものの節や推奨度はありません。登場するのは糸リフトの節で、「従来の大きな皮膚の切開を伴うフェイスリフト手術に比して短時間に施行でき,ダウンタイムも少ない」という比較と、糸リフトを切開リフトと組み合わせた場合の有効性が示されている、という記述です。
糸リフトは推奨度 2(行うことを弱く推奨する)で、「効果の持続期間が短期間」とも書かれています。効果の大きさや持ちを切開リフトと並べた比較は、指針にはありません。他の施術より優れているという説明を受けたら、何を根拠にそう言っているのかを聞いてみてください。休む日数は切開リフトは何日休むかの記事にまとめています。
契約したあとでも使える 8 日間
美容医療は、特定商取引法の政令が指定した 7 つのサービスの 1 つです。対象になるのは、期間が 1 か月を超えて、金額が 5 万円を超える契約。その場合、次のことが決まっています。
- 契約の前と後に、決まったことを書いた書面を渡す義務がクリニック側にある
- その書面に、クーリング・オフと途中でやめるときのことを書く義務がある
- 契約書面を受け取った日から数えて 8 日以内なら、書面かメールなどで契約をやめられる
- 事実と違うことを言われたり、脅されたりしてやめなかった場合は、8 日を過ぎてもやめられる
ただし、対象になるやり方は 5 つに限られています。公式の解説が例に挙げているのは、次のものです。
- 脱毛(レーザー、針)
- しみ・ほくろの除去、皮膚の活性化(レーザー、超音波、ケミカルピーリング、高周波)
- しわ・たるみの軽減(薬剤の使用、または糸の挿入)
- 脂肪の減少(レーザー、超音波、脂肪溶解注射、冷やす機器)
- 歯の漂白(漂白剤を塗る)
切る手術は、この 5 つの中に出てきません。
対象の契約なら、書面にクーリング・オフを書く義務があります。書いていなければ、8 日の数え始めが来ません。その間はやめられます。書面に見当たらないときは、その場で「この契約はクーリング・オフの対象ですか」と聞いてください。答えがはっきりしなければ、消費者ホットライン(188)に相談できます。
しわ・たるみの軽減で挙がっている方法は「薬剤の使用、または糸の挿入」です。切る手術は出てきません。対象に入るかどうかは当サイトでは判断しません。契約書面を受け取ったら、その場で 8 日間の記載があるかを確認してみてください。
この数字の読み方
この 18 件は、切開リフトについての質問 99 件を内容で分けて「失敗・修正・後悔」に入った数です。「18 人が後悔した」という意味ではありません。失敗が怖くて聞いている人や、修正のやり方を聞いている人も同じ枠に入ります。取り違えも含みます。数え方はこのサイトのデータに書きました。
本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。
