美容医療の下調べ

クマ取りは何年もつ? 美容医療の指針に脱脂の章は無かった

公開 ・ 最終更新 ・ ワグミコンサルティング 代表

クマ取り(脱脂・脂肪注入)について考えている場面

目の下のクマを取ろうか迷っている人に向けた記事です。この施術の質問 255 件のうち、28 件が「効果・持ち」の質問でした。どれくらいもつのかに、5 学会の指針と国民生活センターの連載がどこまで答えているかを、2026 年 9 月に編集部が確かめました。

先に結論です。指針には脱脂やハムラ法の章そのものが無く、連載にあるのは術式とリスクの説明でした。年数を示されたら、その出どころをカウンセリングで確かめられます。

書いてあるのは、やり方とリスクだった

まず指針です。日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会と 2 つの日本美容外科学会が、厚生労働科学研究としてまとめた美容医療診療指針(令和 3 年度改訂版)は、シミ・イボ、シワ・タルミ、乳房増大、わきの汗、脱毛、医療安全の 6 章立てです。脱脂やハムラ法の章はありません。

国民生活センターが出している「国民生活」の連載に、やり方の説明があります。ふくらみが目立つ人には、まぶたの裏から脂肪を適度に取る「脱脂」という手術が効く。取らずに、くぼんだところへ移して、ふくらみとくぼみを同時に直す「ハムラ法」もある。そういう内容で、もちの話はありませんでした。

同じ連載は、起こりうることも挙げています。

  • 脱脂では、脂肪を取りすぎてくぼむ。取りムラで凸凹になる
  • 皮膚を切る場合は、取りすぎて下まぶたが外を向く(あっかんべーの状態)
  • 注入する場合は、しこりや凸凹ができる
  • どのやり方でも、手術のあとに一時的な腫れ・内出血・感染が起こりうる

むしろ字数を割いているのは、お金の話

この連載が長く書いているのは、効果ではなく売り方でした。目の下のクマ取り・たるみ取りの手術で、広告よりはるかに高い見積もりを出され、追加の治療を重ねて 100 万円を超えて払ったのに良くならなかった。そういう例が挙げられています。

国民生活センターに寄せられた美容医療の相談は、2024 年度に 1 万件を超えました(10,744 件。2025 年度は 7,944 件)。

うちで測れたのは、休む日数だけ

この施術で当サイトが数字を出せたのは、休む日数だけです。日数を書いた投稿が 58 件集まりました。真ん中は 14 日です。件数は、当サイトで扱う施術の中でいちばん多くなります。ばらつきはクマ取りのダウンタイムの記事にあります。

何年もつと数字で説明されたら、その数字がどの資料から来たのかを、カウンセリングで確かめる項目に加えておいてください。指針にも連載にも、年数はありませんでした。内訳はクマ取りのデータページ、数え方はこのサイトのデータにあります。

本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。

よくある質問

クマ取りの効果はどれくらい続きますか
5 学会の美容医療診療指針(令和 3 年度改訂版)には脱脂やハムラ法の章が無く、国民生活センターの連載にも持続期間の記載はありません。連載に書かれているのは術式の説明とリスクです。持続の説明を受けたときは、その根拠をカウンセリングで確かめられます。
脱脂とハムラ法はどう違いますか
国民生活センターの連載は、膨らみが主体なら眼窩脂肪を適度に切除する脱脂が効果的とし、膨らみとくぼみを同時に修正する方法としてハムラ法を挙げています。どちらが向くかは症状によります。
取り過ぎるとどうなりますか
同じ連載が、脱脂については眼窩脂肪の取り過ぎによるくぼみや取りムラによる凹凸、皮膚切除については皮膚の取り過ぎによる外反を挙げています。外反はあっかんべーの状態を指します。

出典・確認日