美容医療の下調べ

クマ取りで失敗が怖い? いちばん多く聞かれている悩み

公開 ・ 最終更新 ・ ワグミコンサルティング 代表

クマ取り(脱脂・脂肪注入)について考えている場面

目の下のクマを取ろうか迷っていて、失敗の話が気になっている人に向けた記事です。この施術の質問 255 件のうち、54 件が「失敗・修正・後悔」でした。この施術でいちばん多い悩みです。2026 年 9 月に、編集部が国民生活センターの情報誌の連載(医師が執筆)を開きました。

先に結論です。連載が挙げるリスクの中心は、脂肪や皮膚の取りすぎと取りムラでした。そして、最初の手術の内容によっては他院でも十分に直せないことがある、とも書いています。量をどう決めているのかを先に聞いておくと、カウンセリングでの説明を判断しやすくなります。

いちばん多い悩みが「失敗」だった

当サイトは、美容医療の質問を内容で分けて数えています。クマ取りでは「失敗・修正・後悔」が 54 件で 1 位。2 位は「適応・悩み相談」44 件、3 位が「施術の流れ・予約」29 件でした。効果や費用より、失敗の話が先に来ています。

内訳はクマ取りのデータページにあります。

他院でも直しきれないことがある

国民生活センターが出している「国民生活」の連載は、起こりうることをやり方ごとに挙げています。

  • 脂肪を取る場合は、取りすぎてくぼむ。取りムラで凸凹になる
  • 皮膚を切る場合は、取りすぎて下まぶたが外を向く(あっかんべーの状態)
  • 注入する場合は、しこりや凸凹ができる
  • どのやり方でも、手術のあとに一時的な腫れ・内出血・感染が起こりうる

脂肪を取る方法と皮膚を切る方法では、取りすぎと取りムラが中心です。連載の医師は、被害に遭った人から修正手術の相談を受けることも多いと書き、そのうえで「最初の手術内容によっては他院でも十分には修正できないことがある」と書いています。だからこそ、どれくらい取るのか、その判断をどう決めているのかは、カウンセリングで先に確認しておきたいところです。 効果の続き方の話はクマ取りは何年もつかの記事にまとめています。

資料が字数を割いているのはお金の話

同じ連載が長く書いているのは、効果ではなく売り方でした。広告よりはるかに高い見積もりを出され、追加の治療を重ねて 100 万円を超えて払ったのに良くならなかった。そういう例が挙げられています。

国民生活センターも 2023 年 8 月の公表で、美容医療の相談について「広告に載っている金額や消費者の予算よりも高額な契約をさせているケースが目立ちます」と書きました。センターに寄せられた美容医療の相談は、2024 年度に 1 万件を超えています(10,744 件。2025 年度は 7,944 件)。

一方で連載の医師は、日本の美容クリニックの多くはそうした売り方をしておらず、見抜く目があればまっとうな美容医療を受けることは十分に可能だ、とも書いています。見分ける目安の 1 つは、広告の金額と、実際に示された金額に大きな差があるかどうかです。

契約したあとでも使える 8 日間

美容医療は、特定商取引法の政令が指定した 7 つのサービスの 1 つです。対象になるのは、期間が 1 か月を超えて、金額が 5 万円を超える契約。その場合、次のことが決まっています。

  • 契約の前と後に、決まったことを書いた書面を渡す義務がクリニック側にある
  • その書面に、クーリング・オフと途中でやめるときのことを書く義務がある
  • 契約書面を受け取った日から数えて 8 日以内なら、書面かメールなどで契約をやめられる
  • 事実と違うことを言われたり、脅されたりしてやめなかった場合は、8 日を過ぎてもやめられる

ただし、対象になるやり方は 5 つに限られています。公式の解説が例に挙げているのは、次のものです。

  • 脱毛(レーザー、針)
  • しみ・ほくろの除去、皮膚の活性化(レーザー、超音波、ケミカルピーリング、高周波)
  • しわ・たるみの軽減(薬剤の使用、または糸の挿入)
  • 脂肪の減少(レーザー、超音波、脂肪溶解注射、冷やす機器)
  • 歯の漂白(漂白剤を塗る)

切る手術は、この 5 つの中に出てきません。

対象の契約なら、書面にクーリング・オフを書く義務があります。書いていなければ、8 日の数え始めが来ません。その間はやめられます。書面に見当たらないときは、その場で「この契約はクーリング・オフの対象ですか」と聞いてください。答えがはっきりしなければ、消費者ホットライン(188)に相談できます。

脱脂やハムラ法のように脂肪や皮膚を取り除く手術は、この 5 つの方法に挙がっていません(当てはまるかどうかの最終的な判断は、当サイトではしません)。書面は受け取ったその場で開き、クーリング・オフの欄を探してください。

この数字の読み方

この 54 件は、クマ取りについての質問 255 件を内容で分けて「失敗・修正・後悔」に入った数です。「54 人が後悔した」という意味ではありません。失敗が怖くて聞いている人や、修正のやり方を聞いている人も同じ枠に入ります。取り違えも含みます。数え方はこのサイトのデータに書きました。

本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。

よくある質問

クマ取りで失敗すると、どうなりますか
国民生活センターの連載は、脂肪を取りすぎてくぼむこと、取りムラで凸凹になることを挙げています。皮膚を切る場合は取りすぎて下まぶたが外を向くこと、注入する場合はしこりや凸凹ができること、どのやり方でも手術のあとに一時的な腫れ・内出血・感染が起こりうることも書かれています。
見積もりが高くなることはありますか
その事例が資料に出ています。脱脂の見積もりが広告よりはるかに高い 40 万円ほどで、追加の注射を重ねるうちに支払いが 100 万円を超えたのに良くならなかった、という例です。総額に何が含まれるかは、契約前に書面で項目ごと確かめておくと、あとで慌てずに済みます。
やり直せますか
国民生活センターの連載は、最初の手術の内容によっては他院でも十分には修正できないことがある、と書いています。だから最初にどんな手術を受けるかがとても重要だ、とも。量をどう決めているのかをカウンセリングで確認してから判断すると、納得して進めやすくなります。

出典・確認日