糸リフトを受けようか迷っていて、失敗の話が気になっている人に向けた記事です。この施術の質問 315 件のうち、32 件が「失敗・修正・後悔」でした。2026 年 9 月に、編集部が 5 つの学会の指針を開きました。
先に結論です。指針は重いトラブルを名前つきで挙げつつ、この手術を「比較的安全」ともしています。カウンセリングでは、この両方について担当医の説明を求める場面が出てきます。
「失敗」は 32 件あった
当サイトは、美容医療の質問を内容で分けて数えています。糸リフトでは「効果・持ち」が 67 件でいちばん多く、「失敗・修正・後悔」は 32 件で 5 位でした。この手術は、5 学会の診療指針が 1 つの節を割いて扱っている対象でもあります。
それでも 32 件ありました。内訳は糸リフトのデータページに、効き目と持ちの話は糸リフトは何か月もつかの記事にあります。
指針が名前つきで挙げているもの
5 つの学会が一緒に作った指針は、重いトラブルとして次を挙げています。
- しこりや感染で、糸を取り出すことになった例
- 顔の神経の麻痺
- まれに、耳の下の管の損傷や、血管のこぶ
指針がこれらを一つひとつ名前つきで挙げているのは、あいまいな注意喚起で終わらせていないからです。一方で指針は、トラブルの多くは軽いものだとも書き、この手術を「比較的安全」としました。両方が同じ資料に書かれています。どちらか片方だけを見せられたら、もう片方も聞いてください。
2022 年の指針では、承認された糸はゼロ
2022 年に出た指針の基礎知識のところに、この一文があります。
ただし、我が国でスレッドリフト用に承認された糸は 1 種類もなく、すべてが未承認品であることは十分に理解しておく必要がある
指針の時点で、スレッドリフト用に国が承認した糸は 1 種類もありませんでした。未承認のものを使う治療をウェブサイトで案内するなら、クリニックは次の 5 つを載せる必要があります(厚生労働省の事例解説書 第 5 版)。未承認であること、入手経路、国内に承認されたものがあるか、外国での安全性の情報、医薬品副作用被害救済制度の対象にならないこと、です。
受ける院のサイトにこの 5 つが載っているかを先に見て、無ければカウンセリングで聞いてください。指針のあとに承認された糸があるかどうかも、使う糸の名前を挙げてあわせて聞けます。
契約した後でも使える 8 日間
美容医療は、特定商取引法の政令が指定した 7 つのサービスの 1 つです。対象になるのは、期間が 1 か月を超えて、金額が 5 万円を超える契約。その場合、次のことが決まっています。
- 契約の前と後に、決まったことを書いた書面を渡す義務がクリニック側にある
- その書面に、クーリング・オフと途中でやめるときのことを書く義務がある
- 契約書面を受け取った日から数えて 8 日以内なら、書面かメールなどで契約をやめられる
- 事実と違うことを言われたり、脅されたりしてやめなかった場合は、8 日を過ぎてもやめられる
ただし、対象になるやり方は 5 つに限られています。公式の解説が例に挙げているのは、次のものです。
- 脱毛(レーザー、針)
- しみ・ほくろの除去、皮膚の活性化(レーザー、超音波、ケミカルピーリング、高周波)
- しわ・たるみの軽減(薬剤の使用、または糸の挿入)
- 脂肪の減少(レーザー、超音波、脂肪溶解注射、冷やす機器)
- 歯の漂白(漂白剤を塗る)
切る手術は、この 5 つの中に出てきません。
対象の契約なら、書面にクーリング・オフを書く義務があります。書いていなければ、8 日の数え始めが来ません。その間はやめられます。書面に見当たらないときは、その場で「この契約はクーリング・オフの対象ですか」と聞いてください。答えがはっきりしなければ、消費者ホットライン(188)に相談できます。
糸によるリフトアップは、公式の解説が「しわ・たるみの軽減」の例として名前を挙げている方法です。契約書面を受け取ったその場で、8 日間の記載があるかどうかは目を通しておきたい項目です。
この数字の読み方
この 32 件は、糸リフトについての質問 315 件を内容で分けて「失敗・修正・後悔」に入った数です。「32 人が後悔した」という意味ではありません。失敗が怖くて聞いている人や、修正のやり方を聞いている人も同じ枠に入ります。取り違えも含みます。数え方はこのサイトのデータに書きました。
本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。
