肌に何かを入れる施術を考えていて、失敗の話が気になっている人に向けた記事です。この群の質問 263 件のうち、19 件が「失敗・修正・後悔」でした。2026 年 9 月に、編集部が国の資料を当たりました。
先に結論です。エクソソームについては国の立場がはっきりしています。ほかの製品名は、承認状況を書いた公的な資料が見当たりません。 何が分かっていて何がまだ分からないかを、ここから順に整理していきます。
「失敗」は 19 件あった
当サイトは、美容医療の質問を内容で分けて数えています。肌再生注射では「効果・持ち」が 78 件でいちばん多く、「失敗・修正・後悔」は 19 件で 6 位でした。効き目や持ちの話が先に来る施術です。それでも 19 件。この群のうちエクソソームについては、厚生労働省の医薬局が事務連絡を出しています。
内訳は肌再生注射のデータページに、効き目の話は肌再生注射はどれくらいもつかの記事にあります。
エクソソームは国がはっきり書いている
厚生労働省の医薬局監視指導・麻薬対策課が令和 6 年 7 月 31 日に出した事務連絡に、この一文があります。
現時点において、エクソソーム試薬を含め、エクソソーム等と称する製品に、薬機法に基づく承認を受けた医薬品は存在しないことに留意すること
同じ事務連絡は、エクソソーム試薬について「疾病の治療等に用いた場合の品質、有効性及び安全性が確認されたものではありません」とも書きました。薬のような効き目をうたうものは取り締まりの対象になる、という方針も示されています。エクソソームについては、ここまでが国の立場として明確です。
ほかの名前は資料に出てこない
リジュラン、ジュベルック、スネコス、プルリアル、ジャルプロ、ベビーコラーゲン、水光注射。当サイトは、これらの製品名を挙げて承認の状況を書いた公的な資料を探しましたが、出てきませんでした。探した先は PMDA、厚生労働省、国民生活センター、消費者庁、そして 5 つの学会の指針です。
見つからないことは、承認されていることの証明にも、されていないことの証明にもなりません。 手がかりは院のサイトにあります。未承認の薬・機器や、承認と違う目的での使い方(適応外)の治療をウェブサイトで案内するなら、クリニックは「未承認医薬品等であること」「入手経路等」など 5 つの項目を載せる必要があります(厚生労働省の事例解説書 第 5 版)。サイトの施術ページで確かめ、無ければカウンセリングで、自分が実際に入れるものの名前と承認の状況を聞いてください。
契約した後でも使える 8 日間
美容医療は、特定商取引法の政令が指定した 7 つのサービスの 1 つです。対象になるのは、期間が 1 か月を超えて、金額が 5 万円を超える契約。その場合、次のことが決まっています。
- 契約の前と後に、決まったことを書いた書面を渡す義務がクリニック側にある
- その書面に、クーリング・オフと途中でやめるときのことを書く義務がある
- 契約書面を受け取った日から数えて 8 日以内なら、書面かメールなどで契約をやめられる
- 事実と違うことを言われたり、脅されたりしてやめなかった場合は、8 日を過ぎてもやめられる
ただし、対象になるやり方は 5 つに限られています。公式の解説が例に挙げているのは、次のものです。
- 脱毛(レーザー、針)
- しみ・ほくろの除去、皮膚の活性化(レーザー、超音波、ケミカルピーリング、高周波)
- しわ・たるみの軽減(薬剤の使用、または糸の挿入)
- 脂肪の減少(レーザー、超音波、脂肪溶解注射、冷やす機器)
- 歯の漂白(漂白剤を塗る)
切る手術は、この 5 つの中に出てきません。
対象の契約なら、書面にクーリング・オフを書く義務があります。書いていなければ、8 日の数え始めが来ません。その間はやめられます。書面に見当たらないときは、その場で「この契約はクーリング・オフの対象ですか」と聞いてください。答えがはっきりしなければ、消費者ホットライン(188)に相談できます。
この施術は回数を重ねる前提ですすめられることがあります。回数券をすすめられたら、契約の前に渡される書面(概要書面)でクーリング・オフの記載を確かめておくと、後で慌てずに済みます。
この数字の読み方
この 19 件は、肌再生注射についての質問 263 件を内容で分けて「失敗・修正・後悔」に入った数です。「19 人が後悔した」という意味ではありません。失敗が怖くて聞いている人や、修正のやり方を聞いている人も同じ枠に入ります。取り違えも含みます。数え方はこのサイトのデータに書きました。
本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。
