ボトックスを打とうか迷っていて、失敗の話が気になっている人に向けた記事です。エラへの注射を除くボトックスの質問 371 件のうち、27 件が「失敗・修正・後悔」でした。2026 年 9 月に、編集部が PMDA で美容用ボトックスの説明書を開きました。
先に要点です。説明書は、眉間・目尻・エラ以外への使用を「絶対使用しないこと」としています。どこに打つのか、それが範囲の中かを、カウンセリングで最初に聞いてください。
「失敗・修正・後悔」は 27 件あった
当サイトは、美容医療の質問を内容で分けて数えています。エラへの注射を除くボトックスでは「効果・持ち」が 65 件でいちばん多く、「失敗・修正・後悔」は 27 件で 5 位でした。効果・持ちの質問がいちばん手前に来ていて、それでも失敗・修正・後悔が 27 件挙がっている形です。
エラへの注射は別に数えていて、その質問 61 件はここに入っていません。内訳はボトックスのデータページに、もちの話はボトックスは何か月もつかの記事にあります。
認められているのは 3 か所だけ
美容用の「ボトックスビスタ注用」(製造販売はアッヴィ合同会社)で承認された効き目は、次の 2 つです。
- 65 歳未満の成人の、眉間または目尻の表情皺
- 65 歳未満の成人の、咬筋膨隆(エラの張り)
つまり眉間、目尻、エラの 3 か所だけ。説明書はそれ以外について、はっきり書いています。
これら以外の適応には安全性が確立していないので絶対使用しないこと
肩やふくらはぎは、この一覧に入っていません。治療用の「ボトックス注用」(グラクソ・スミスクライン株式会社)は眼瞼痙攣などの病気に使う別の薬で、こちらにも肩はありません。
承認と違う目的で薬を使う治療をウェブサイトで広告するなら、クリニックは「医薬品副作用被害救済制度の対象にはならないこと」を含む 5 つの項目を載せる必要がある、と厚生労働省の事例解説書は書いています。範囲の外に打つと言われたら、使う製剤の名前、国内で承認されたものか、承認の範囲の使い方かを聞いてください。
長く繰り返すと効かなくなることがある
ボトックスビスタの説明書は、打つ前に文書で説明する事項に、この一文を入れています。
本剤の投与を長期間繰り返した場合、中和抗体の産生により、効果が認められなくなることがある。
抗体ができると耐性が生じる可能性があり、効きが弱くなったら抗体検査をする、とも書かれています。打ち直しの間隔は、用法の欄にある「3ヵ月以内の再投与は避けること」。前回いつ、どこに打ったかを伝えられるようにしておくと、次の相談が早く進みます。
契約したあとでも使える 8 日間
美容医療は、特定商取引法の政令が指定した 7 つのサービスの 1 つです。対象になるのは、期間が 1 か月を超えて、金額が 5 万円を超える契約。その場合、次のことが決まっています。
- 契約の前と後に、決まったことを書いた書面を渡す義務がクリニック側にある
- その書面に、クーリング・オフと途中でやめるときのことを書く義務がある
- 契約書面を受け取った日から数えて 8 日以内なら、書面かメールなどで契約をやめられる
- 事実と違うことを言われたり、脅されたりしてやめなかった場合は、8 日を過ぎてもやめられる
ただし、対象になるやり方は 5 つに限られています。公式の解説が例に挙げているのは、次のものです。
- 脱毛(レーザー、針)
- しみ・ほくろの除去、皮膚の活性化(レーザー、超音波、ケミカルピーリング、高周波)
- しわ・たるみの軽減(薬剤の使用、または糸の挿入)
- 脂肪の減少(レーザー、超音波、脂肪溶解注射、冷やす機器)
- 歯の漂白(漂白剤を塗る)
切る手術は、この 5 つの中に出てきません。
対象の契約なら、書面にクーリング・オフを書く義務があります。書いていなければ、8 日の数え始めが来ません。その間はやめられます。書面に見当たらないときは、その場で「この契約はクーリング・オフの対象ですか」と聞いてください。答えがはっきりしなければ、消費者ホットライン(188)に相談できます。
しわ・たるみの軽減は「薬剤の使用」が方法に入っています。この施術が対象かどうかは当サイトでは判断しません。回数券をすすめられたら、契約書面のクーリング・オフの欄を、その場で確かめてください。
この数字の読み方
この 27 件は、ボトックス(エラへの注射を除く)についての質問 371 件を内容で分けて「失敗・修正・後悔」に入った数です。「27 人が後悔した」という意味ではありません。失敗が怖くて聞いている人や、修正のやり方を聞いている人も同じ枠に入ります。取り違えも含みます。数え方はこのサイトのデータに書きました。
本サイトは医療機関ではなく、施術を勧めるものでもありません。適応や安全性の判断は医師にご相談ください。
