ピコ、トーニング、フォトフェイシャル、ダーマペン。シミや肝斑を薄くしたくて迷っている人に向けた記事です。この群の質問 159 件のうち、50 件が「効果・持ち」についての質問でした。2026 年 9 月に、編集部が 5 学会の研究班による指針を開きました。
先に結論です。指針が紹介する肝斑のメタ解析は、レーザーを「根治させる治療法ではなく、再燃することが多い」と結論づけていました。指針自身の推奨度は 2(条件によっては、行うことを弱く提案する)で、塗り薬や飲み薬で足りないときの併用という条件付きです。
指針が紹介した研究は「再燃することが多い」
美容医療診療指針は、肝斑へのレーザーの項(CQ1-1-2)でいくつかのメタ解析を紹介しています。そのうち 2019 年の Zhang らの解析は、ランダム化比較試験 9 本、346 例をまとめ、こう結論づけました。
レーザー療法は薬物療法よりも、短期間で肝斑の面積と重症度を改善させることができる利点を持つ。しかし、肝斑を根治させる治療法ではなく、再燃することが多いため、長期間の使用は推奨されず、短期間の照射を推奨すると結論づけた
効果は否定していません。短い期間で良くする利点を認めたうえで、長く続けることはすすめていない結論です。同じ項で紹介されている 2014 年の Halachmi らの解析は、さらに慎重で、レーザー単独では安全性や効果に疑問があり、通常の塗り薬より優るとは結論できないとしていました。
回数を重ねるほど良くなる、という前提とは向きが逆です。指針自身の推奨度は 2 で、日焼け止めや美白剤の塗り薬・飲み薬で十分な効果が得られないときの併用、という条件が付いています。
承認された機械と、そうでない機械がある
老人性色素斑(日光黒子)へのレーザー・光治療について、指針は推奨度 1 を付けつつ、承認の状況を「一部承認済み」と書いています。全部の機種が承認されているわけではない、という意味です。
しわ・たるみの項(CQ2-1-1)には、炭酸ガスレーザーの本体は国内承認が取れているものが多いが、フラクショナル照射に使うアタッチメントは 1 種類しか医療機器として承認されていない、という記述もあります。本体が承認品でも、使い方まで承認されているとは限りません。この指針は 2022 年の公表で、承認の状況もその時点のものです。いまどうなっているかは、受けるところで確かめてください。
日本人の肌で注意されていること
指針は、日本人を含む有色人種では炎症後色素沈着や色素脱失が起こりうると書いています。肝斑の項では、低出力の Q スイッチ Nd:YAG レーザーをやや高めの出力(3.0〜3.8J/cm²)で 1 週ごとに 5 回繰り返し、22 例中 3 例に小さな色の抜けた斑が出た論文を紹介して、注意を促していました。
契約の前に確かめておきたいのが、回数コースを先に結ぶと後戻りしにくいという点です。肝斑について指針が紹介している結論は、短い期間の照射です。長い回数コースを組む前に、その回数にした理由を聞いておいてください。内訳はレーザー・ピコのデータページ、数え方はこのサイトのデータにあります。
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